第2話「まーけの友達はネズミだけ」
―――放課後の教室。涙ぐみながら土下座する有沙
貝 「認めます。あーちゃんの言うとおりです。許してください。まーけは・・・まーけは、なんの価値も魅力もないピ千モです。許してください。まーけが間違ってました」
壁 「ふぅ〜(ため息)。やっとわかったの。あなた、あったま悪いわね〜。でも、謝っただけじゃ許さないわ。いままでの偉そうな態度を反省してもらわないと。罰は・・・そうね。なんにしようかしら。うふふふ」
―――有沙のカバンを開け、マシュマロを取り出す明暗
壁 「あら〜、素敵なマシュマロ。そういえばあなた、マシュマロが大好物なんですってね、三度のご飯より。だから、こうやっていつもカバンの中に持ち歩いている」
貝 「そ・・・それは」
―――明暗、マシュマロを手にしたまま、教壇までゆっくり歩く。そして、おもむろに振り返り、マシュマロを有沙へ投げつける*1
<グシャッ!>
一同 「キャッ」
―――あまりの仕打ちに他のピ千モたちが目をそむけるも、明暗は全く気にするそぶりもなく
壁 「さぁ。みなさんも、おひとつづつ、どうぞ」
―――にこやかに、マシュマロの袋を差し出す
一同 「・・・」
―――ためらうピ千モたちに、明暗いらだって
壁 「ど!う!ぞ!」
―――これに、仕方なくといった感じで、春加が前に進み出て、マシュマロを受け取る
愛 「・・・」
―――春加、無言でマシュマロを有沙へと投げつける
<グシャッ>
―――続けて
<グシャッ>
<グシャッ>
<グシャッ>
―――その場にいた、全員が投げ終わると、マシュマロ塗れになった有沙に向けて、勝ち誇ったように明暗
壁 「まーけさん、いつでも新潟に帰っていいのよ」
*1:実際のドラマでは「生卵」