「ブラザー・サン・シスター・ムーン」

ri-se2009-03-29

恩田陸の新刊。かなり前の『文藝』2007年春号「糾える縄のごとし」の続編。綾音を中心とする、一、衛の三角関係物語。「糾える〜」が高校時代の話で、今回のは、大人になってそれぞれ大学時代を回顧する話。

もちろん、「糾える〜」のラストシーンで提示された、「空から降ってきた蛇の謎」が、どう解決されるのかを楽しみに読む。で、印象に残ったのは、ヒロイン綾音に関する描写。

フランチェスコを記念する祝日は10月4日。
彼女の誕生日だ。

もう、10月4日といえば、みらくる☆の誕生日。よくわんないけど、「聖なる日」らしい。

彼女のことは、入学した頃から顔は知っていた。
同じクラスじゃなかったけど、なんとなく目に付く子っているじゃない。
黒目が大きくて、目の光が印象的だった。

ひと際目立つタイプじゃなく、「なんとなく」が理想的。

飾り気の無い、そのまんまの子だった。
声も低いし、喋り方もぶっきらぼうな感じ。

うんうん。声、喋り方。そして―――

でも、親しくなると、ブラックなところもある子で、意外だった。

まさにぴったりですね。
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